2014年12月
     
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浦安の風俗王と風俗女王

私の名前は風俗王シゲキ。風俗王といってもエリアは浦安。まだまだ勢力は狭い。いつか日本一の風俗王になろうと決心している。いや、世界一の風俗王になるためここ浦安から勢力を広げているところである。相手は自称風俗女王のシゲ子。あいつは浦安となりのエリアで勢力拡大中。私の風俗王になる夢を拒む邪魔者である。

その息子の自称風俗王子も浦安逆隣のエリアで勢力を広げようとしているのだ。邪魔な家族ではあるがうまく使ってやろうと心みている。私は浦安全ての風俗を制覇した。はずだった。ある日、浦安駅エリアを歩いていると、すれ違った男性2名が気になるフレーズを話していた。「新しい風俗店が出来たんだって」と。これはまずいと思った。風俗王という名を名乗っている以上、そこは行かないといけない。むしろなぜそのお店を私は知らなかったのか。風俗については全て私が情報を握っている。(ここ浦安に限ってだが)。すぐさま側近に指令を出し、その風俗店の情報を調べさせた。その風俗は浦安駅近くに事務所を構えているらしく、その近くに店舗を構えているのだとか。浦安駅から近いようだ。今から行こうではないか。風俗王たるもの、知らないものは全て理解しなければならない。浦安駅へ向かおう、今すぐ。タクシーがちょうどいたので捕まえ、現場へ走らせる。乗っている間、タクシーの運転手のたわいもない話に付き合わされる。頭の中は風俗のことでいっぱい。こんな話どうでもいいと思いながら、適当に話に付き合う。そういえばこの運転手見たことがあるなぁ。いつかも同じ光景があった。以前も知らない風俗店があり、タクシーで向かうことになったことがあり、その時の運転手ではないか。その時は閉店ギリギリのタイミングで、急いでほしい旨を伝えると、彼は誰も知らないような裏道を使って時間を間にあわせたのだ。彼こそタクシー王だと感じたちょうど1年前。また私は知らない風俗店へと彼を走らせている。

どうでもいいと思っていた彼の話も、いつしか楽しい会話に変わっていた。私は1年前の話をふってみた。そしてお礼を言った。彼は覚えてくれていた。ふと、なんであんなに急いでいたのか聞かれた。私は正直に答えた。彼には感謝している。だからこそ自分が風俗王であること。他の勢力が邪魔であること、浦安の風俗のことは全て知っていること。彼はうなずきながら聞いてくれた。彼は最後まで話を聞いたあと、私を否定した。なんと自分の方がここ浦安の風俗については詳しいというではないか。つづく。